日本歯周病学会 専門医・指導医 日本口腔インプラント学会 専門医

Vital Pulp Therapy

その歯の神経,
まだ残せるかもしれません歯髄温存療法(VPT)(品川区・新馬場)

品川区・新馬場駅徒歩1分
深い虫歯でも,歯の神経(歯髄)を残せる可能性があります
残せるかどうかは,虫歯をすべて取り除いて,歯髄の状態を目で直接確認してから判断します
ただし,持続的な痛みがある歯にはこの治療を行っていません。痛みが強くなる前に,ご相談ください。

京急本線「新馬場駅」北口 徒歩1分/JR「品川駅」よりタクシー約7分

Your Worries

ひとつでも
当てはまる方へ

当院に「神経を残したい」とご相談に来られる患者さまの多くは,
次のような状況に置かれています

  • 他院で「神経を取りましょう(抜髄しましょう)」と言われた

  • かなり深い虫歯です」と説明されたが,どうすればいいか分からない

  • 冷たいもの・熱いものがしみるしみても,しばらくすればおさまる

  • 説明は受けたが納得できていない。ほかの歯科医師の意見も聞きたい

すでに,強い痛みが続いている方へ

何もしていなくてもズキズキする,痛みが長く続く——そうした持続的な痛みがある歯に,当院は歯髄温存療法を行っていません。痛みが続いている歯は,歯髄の炎症が根の奥まで及んでいる可能性があり,成功率が下がると考えているためです。
この場合は,歯髄温存療法ではなく根管治療(抜髄)をご提案することがあります。「歯髄温存療法ができない=抜歯」ではありません。

当院の根管治療について見る(本院サイト・別タブで開きます)

奥歯に入った銀の詰め物 治療前 銀の詰め物を外すと,その下に広がっていた虫歯 銀の詰め物を外したあと
銀の詰め物の下で,虫歯が広がっていることがあります。外から見ただけでは分かりません。

深い虫歯で神経を取るという判断は,決して間違った判断ではありません
歯髄の状態は,外から見ても,レントゲンだけでも正確には分かりません。
そのため,同じ歯でも歯科医師によって判断が分かれることがあります。

当院は,取るか残すかを最後に決める前に,
マイクロスコープで歯髄そのものを直接見て確かめる時間をいただいています

Step by Step

実際の治療を,
12秒でご覧ください

深い虫歯を取り除き,歯髄にふたをして,その日のうちに歯の形を戻すまで
当院で実際に行った処置の記録を,3倍速でつないだ映像です。音声はありません。

映像は,この4つの順に進みます。いま映っている段階のカードが,明るくなります。気になる場面は,カードを押すとそこから見られます。3倍速でつないでいますので,実際の処置にはこれよりも長い時間をかけています。
  • ※ この映像は,当院で実際に治療を行った症例の術中の記録です。掲載についてご本人の同意を得ています。3倍速でつないでおり,音声は入っていません。治療の流れをご覧いただくために掲載しているもので,治療の効果を示すものではありません。
  • ※ 歯髄温存療法(VPT)は自由診療(保険適用外)です。治療内容・費用・治療期間・主なリスクと副作用は,治療例および費用についてに記載しています。
  • ※ 治療結果には個人差があります。すべての症例で同様の結果が得られることを保証するものではありません。

What You Lose

神経を取ると,
歯には何が起きるのでしょうか

歯の神経(歯髄)は,痛みを感じるためだけの器官ではありません。
歯の内部には血管が通っていて,歯に栄養と水分を届けています。

また,噛んだときの力を感じ取るセンサーとしても働いていると考えられています
神経を取る治療(抜髄・根管治療)を行うと,
根の中の神経を取り除くために歯を大きく削る必要があります
歯質が減った歯は,そのぶん割れやすくなることが指摘されています。歯が割れてしまった場合,多くのケースで抜歯が必要になります。

また,神経を取る治療は,神経の除去・根の中の清掃・土台の製作・かぶせ物と工程が続きます。
そのため,治療の回数と期間が増えることが一般的です。

神経のある歯と神経を取った歯の断面を左右に並べた比較図。左は歯冠の中から根の先まで歯髄が赤く広がり,根の先の穴から出た細い血管が枝分かれしながらあごの骨の中の血管につながっている歯。右はかぶせ物をして根の中が灰白色の人工材料で満たされ,まわりに残っている歯質が薄くなった歯で,向かって右側の根の先だけを取り囲むように,まわりの骨より暗い灰褐色の丸い根尖病変が描かれています
  • 神経のある歯(有髄歯)
  • 神経を取った歯(無髄歯)
  • エナメル質
  • 象牙質
  • 歯髄
  • 根管を満たす薬
  • 修復物
  • 根の先の病変
赤い部分が,生きた神経(歯髄)です。歯髄は根の先で,あごの骨の中の血管とつながっています。
神経を取ると,根の中は人工の材料に置き換わり,まわりに残る歯質も薄くなります。また,時間がたつと根の先に病変(右の図の暗い部分)ができることがあります。

歯髄を残せる歯は,これらの負担を避けられる可能性があります
だからこそ当院は,残せる可能性のある歯を,その可能性が残っているうちに診させていただきたいと考えています

What is Vital Pulp Therapy

神経を「全部取る」か「残す」かの,
あいだにある治療です

歯髄温存療法(VPT:Vital Pulp Therapy。生活歯髄療法・生活歯髄温存療法とも呼ばれます)は,歯の神経をできるだけ残すための治療です
神経を残す方法には,露出した部分のまわりだけを取り除く方法(部分断髄)と,歯の頭の神経を根の入り口まで取り除く方法(歯頸部断髄)があります
当院では,深い虫歯で歯髄が露出した歯に対して,歯頸部断髄中心に行っています
対象になるのは,深い虫歯であっても持続的な痛みが出ていない段階の歯です

歯頸部断髄の流れを3コマで示した大臼歯の断面図。左は,咬合面のエナメル質を破って象牙質の奥まで広がった黒い虫歯が,その下端で歯髄に食い込んでいる歯。中央は,虫歯と歯の頭の部分の歯髄を根の入り口(根管口)の高さまで取り除いて髄室が空になり,赤い歯髄が2本の根管の中だけに残っている歯。右は,根管口の高さに灰色のMTAが層になって置かれ,その上を淡いクリーム色の修復材で覆った歯。3コマとも,2本の根の先から細い血管があごの骨の中へ伸びています
  • 虫歯が神経に達した状態黒く描いた虫歯が,歯の中の神経(歯髄)まで達しています
  • 虫歯と歯冠部歯髄を取り除く虫歯と,歯の頭の部分の神経(歯冠部歯髄/しかんぶしずい)を,根の入り口(根管口/こんかんこう)の高さまで取り除きます
  • MTAでふたをして修復する根管口にMTAでふたをして,その上を修復材で覆います
  • エナメル質
  • 象牙質
  • 歯髄
  • 虫歯
  • MTA
  • 修復材
黒く描いているのが,神経(歯髄)まで達した虫歯です
虫歯と,歯の頭の部分の神経を根の入り口(根管口)の高さまで取り除き,根の中の神経は残してMTAでふたをします

Pulpotomy歯頸部断髄(しけいぶだんずい)

頭の神経は取るけれど,
根の神経は残す

歯の頭の部分にある神経(歯冠部歯髄)を,根の入り口の高さ(根管口)まで取り除きます。そのうえで,根の中に残っている神経(根部歯髄)は生かしたまま,MTAという材料でふたをして密封します。
→ 『頭の神経は取るけれど,根の神経は残す』治療です

Root Canal根管治療(抜髄)との違い

根管治療では,
根の中の神経まですべて取る

根管治療では,根の中の神経まですべて取り除き,根の中を薬で満たします
歯頸部断髄では根の神経が残るため,歯に栄養と水分を届ける血管と,噛む力を感じるセンサーが保たれます

歯頸部断髄を受けた歯と根管治療を受けた歯の断面を左右に並べた比較図。左は,歯の頭の部分の歯髄を取り除いた跡に灰色のMTAがふたのように置かれ,その下の2本の根の中に歯髄が赤く残り,根の先の穴から出た細い血管が枝分かれしながらあごの骨の中の血管につながっている歯。右は,赤い歯髄がなくなり,太く広げられた根管が灰白色の材料で満たされ,土台(コアとポスト)とかぶせ物が入った歯で,向かって右の根の先だけを取り囲むように,まわりの骨より暗い灰褐色の病変が描かれ,根の先から出る血管はありません
  • 歯頸部断髄を受けた歯(当院の歯髄温存療法)
    根の神経を残します
  • 根管治療(抜髄)を受けた歯根の神経まで
    すべて取ります
  • エナメル質
  • 象牙質
  • 歯髄
  • MTA(左のふた)
  • 根管を満たす薬(右)
  • 修復物
  • 根の先の病変(右)
左は,グレーのふた(MTA)の下に,根の中の神経が生きたまま残り,根の先ではあごの骨の中の血管とつながったままです
右は根の先まで人工の材料で満たされ,神経は残りません
右の図で,向かって右の根の先にある暗い影は,根の先の病変です。神経を取った歯では,時間がたつとこうした病変ができることがあります。
※ 同じグレーでも,左は歯髄にふたをするMTA,右は根の中を満たす薬で,別のものです。

歯髄温存療法(歯頸部断髄)ができるかどうかは,虫歯をすべて取り除いたあと,
マイクロスコープで歯髄の状態を確認してから判断します

Our Record

当院がこれまでに
行ってきたこと

かなもり歯科クリニックでは,2016年8月から2026年8月までの約10年間に,
822歯(患者438名)に対して歯髄温存療法を行ってきました
そのうち441歯は,大臼歯(いちばん奥の歯)です

822

実施した歯の数

441

うち大臼歯部(いちばん奥の歯)

438

対象となった患者さまの数

10

記録している期間(2016年8月〜2026年8月)

奥歯は器具が届きにくく,歯髄の状態を直接確認しづらい部位です。
当院がこれまでに行ってきた歯のなかで,最も多いのが,この大臼歯部です。

部位別の内訳
部位 実施した歯の数
大臼歯部 441歯
小臼歯部 289歯
前歯部 92歯

※ 歯の部位の記録が確認できた822歯を対象としています。

その後の経過について,記録で分かっていること

96%

当院で歯髄温存療法を行った歯のうち,
抜髄に至っていない割合(2026年9月時点)

2016年8月から2026年8月までに歯髄温存療法を行った822歯のうち,その後に根管治療(抜髄)へ移行したことが当院の記録で確認できているのは27歯です
残る795歯,約96%歯髄が保たれています(2026年9月時点)

※ 転院や来院の中断により経過を確認できていない症例が含まれます。治療結果には個人差があります。

うまくいかなかった約4%に見られるサインは,「うまくいかなかった約4%について」ご説明しています

なお,海外の報告では,歯頸部断髄を行った歯で神経が生きたまま保たれていた割合は,1年後で約94%,2年後で約92%と報告されています(Alqaderiら,2016年の報告)
これは海外で行われた研究の数値であり,上でお示しした当院の記録とは別のものです

Clinical Evidence

痛みが強くなる前なら,
神経を残せる可能性があります

当院が歯髄温存療法をご提案するのは,深い虫歯があっても持続的な痛みが出ていない段階の歯です
歯の頭の神経を取り除いて根の神経を残す方法(歯頸部断髄)について,海外で報告されている数値をご紹介します

94%

1年後も神経が生きていた割合2年後は約92%

84%

4年後も神経が生きていた割合長期を追った報告

94%

神経を取る治療(根管治療)の成功率比べるための数値

いずれも海外の報告の数値です。当院の実績とは別のものです。

根が完成した大人の奥歯で,深い虫歯によって神経が露出した歯にこの治療を行った報告をまとめた解析があります。神経が生きたまま保たれていた割合は,1年後で約94%,2年後で約92%と報告されています(Alqaderiら,2016年の報告)。

より長い期間を追った報告では,4年後で約84%まで下がることが示されています(Taha & Al-Khatib,2022年の報告)。年数が経つほど,割合は下がっていきます。

この報告では,治療前に強い痛みがあることが,うまくいかない可能性を高める唯一の要因として挙げられています。別のまとめでも,症状のない歯では約91%,症状のある歯では約84%と報告されています(Atherら,2022年の報告)。
当院が,痛みが強くなる前の段階でこの治療をご提案しているのは,このためです

一方,神経を取る治療(初回の根管治療・抜髄)の成功率は,海外の報告で約94%とされています(Imuraら,2007年の報告)。歯髄温存療法は,神経を取る治療と同じくらいの水準の成功率が報告されている治療です。ただし別々の研究の数値であり,同じ条件で比べたものではありません。

正直に,お伝えしておきたいこと

  • 長期のデータは,まだ多くありません。10年後にどうなるかを示すデータは,現時点ではありません。
  • 歯髄の状態を治療前に正確に判定する方法は,確立していません。そのため当院は,虫歯をすべて取り除いたあとに,マイクロスコープで直接見てから判断します。
  • 治療結果には個人差があります。当院での結果をお約束するものではありません。

当院は,持続的な痛みがある歯には歯髄温存療法を行っていません。痛みが続いている歯は,歯髄の炎症が根の奥まで及んでいる可能性があり,成功率が下がると考えているためです。

Honest Talk

うまくいかなかった約4%について,
正直にお伝えします

歯髄を残せなかった場合に,どんなサインが出るのか。
そして当院が「必ず神経を残せます」とお約束できない理由を,そのままお伝えします。

うまくいかなかった歯に,
見られるサイン

次のような症状が出た場合,歯髄の炎症が根の奥まで及んでいる可能性があります

  • ズキズキとした痛みが,10分ほど続くことがある
  • 歯ぐきに,ニキビのようなふくらみ(サイナストラクト)が早い時期にできる
うまくいかない場合のサインを2コマで示した図。左は痛みの波線と10分を示す時計を添えた歯,右は歯ぐきにできた小さなふくらみを矢印で示した図
  • ズキズキとした痛みが10分ほど続く
  • 歯ぐきにニキビのような小さなふくらみ

このような場合は,歯髄を残すことにこだわらず,根管治療(抜髄)に切り替えます

ここからは,海外の報告の数値です

当院の記録(約96%)は,「当院がこれまでに行ってきたこと」お示ししています。下のグラフは海外で行われた研究の数値であり,当院の数字とは別のものです。

歯髄温存療法(歯頸部断髄)と根管治療の成績(いずれも海外の報告) 3本の横棒グラフ。海外の報告による歯髄温存療法(歯頸部断髄)の1年後の成績は約94%,海外の報告による根管治療(歯内療法専門医が行った初回治療)の成功率も約94%で,同じ長さです。3本目は,根管充填とかぶせ物の両方が不十分だった歯のうち,根の先に炎症所見が認められなかった歯の割合で,約18%です(Ray & Trope,1995年の報告)。いずれも別々の研究の数値であり,同一条件での比較ではありません。 0% 50% 100% 歯髄温存療法(歯頸部断髄) 海外の報告(1年) 94% 根管治療(歯内療法専門医が行った初回治療) 海外の報告 94% 根管治療(根管充填とかぶせ物の 両方が不十分だった歯) 海外の報告 18% ※ 別々の研究の数値です。同一条件での比較ではありません
※ 3本目は,根管充填とかぶせ物の両方が不十分だった歯のうち,根の先に炎症所見が認められなかった歯の割合です(Ray & Trope,1995年の報告)。成功率を測ったものではありません。
※ 同じ報告では,根管充填とかぶせ物の両方が良好だった歯では,この割合は91.4%でした。

同じ根管治療でも,根管充填とかぶせ物の質によって結果は大きく変わると報告されています。両方が良好だった歯では91.4%,両方が不十分だった歯では18.1%が,根の先に炎症所見が認められなかったとされています(Ray & Trope,1995年の報告)。
これは治療の質によって結果が変わりうることを示した海外の報告であり,特定の医療機関を比べたものではありません

神経を取る治療(抜髄)と比べると

海外の報告では,歯頸部断髄を行った歯で神経が生きたまま保たれていた割合は,1年後で約94%とされています(Alqaderiら,2016年の報告)。一方,神経を取る治療(初回の根管治療・抜髄)の成功率は,海外の報告で約94%とされています(Imuraら,2007年の報告)。

つまり歯髄温存療法は,抜髄と同等の水準成功率が報告されている治療です。
ただしこれらは別々の研究の数値であり,同じ条件で比べたものではありません。

そして,歯髄温存療法がうまくいかなかった場合でも,そこから根管治療に移行することができます。
先に抜髄を選ぶと,歯髄を残す選択肢は二度と戻りません。

だから当院は,条件が合う歯には,最初の一手として歯髄温存療法をご提案しています。
歯髄を残せれば,将来の歯根破折のリスクを減らせる可能性があります。

「必ず神経を残せます」とお約束できない理由

歯髄の本当の状態は,虫歯をすべて取り除いて,マイクロスコープで直接見るまで分からないからです
そのため治療に入る前に,「残せた場合」と「残せずに根管治療へ切り替えた場合」の両方について,治療内容と費用をご説明します。
どちらになってもご納得いただける状態にしてから,治療を始めます。

適応にならない場合のサイン

  • 持続的な強い痛みがある何もしていなくてもズキズキする,痛みが長く続く)——当院は,この場合に歯髄温存療法を行っていません
  • 虫歯が大きく,歯を修復するための歯質が足りない
  • 歯周ポケットが深く,歯周病が進行している
  • 歯や歯の根に,破折(割れ)やひび(クラック)がある
  • 歯根の吸収(歯の根が溶けている状態)が認められる
  • 歯髄のある空間(髄室)が石灰化して,狭くなっている
  • レントゲンで,根の先に明らかな病変が認められる

これらに当てはまる場合でも,歯を残すための別の方法をご提案できることがあります。根管治療,歯冠長延長術,自家歯牙移植などです。
「歯髄温存療法ができない=抜歯」ではありません。
当院の根管治療について見る(本院サイト・別タブで開きます)

Why Us

残せるかどうかを
見極めるために,必要なもの

歯髄温存療法の成否は,虫歯や細菌を取り残さないこと,そして治療中に唾液が入らないことに,大きく左右されると考えられています
当院は,そのための環境を整えています

マイクロスコープを備えた,かなもり歯科クリニックの個室診療室
歯髄を残せるかどうかの判断は,この環境で行っています
マイクロスコープを覗きながら処置を行う院長

01

マイクロスコープ
(歯科用顕微鏡)

肉眼の最大約25倍まで拡大して見ることができます
虫歯と健康な歯質の境目,露出した歯髄の色や出血の様子は,肉眼では判別が難しい情報です。残すか取るかの判断は,この見え方に支えられています。

同じ歯を肉眼で見た場合とマイクロスコープで見た場合の,見え方の違いを比較した図
上段は例として撮影した比較,下段はラバーダムを装着した歯です
ラバーダムを装着し,銀の詰め物が入った奥歯だけを口の中から隔離した状態

02

ラバーダム防湿

治療する歯だけをゴムのシートで隔離します
唾液に含まれる細菌が,露出した歯髄に触れることを防ぎます。歯髄を残す治療では,細菌をどれだけ遠ざけられるかが要になります。

  1. ラバーダムで隔離した状態で,深くまで進んだ虫歯の広がりを確認しているところ

    虫歯の広がりを確認する

  2. ラバーダムで隔離した状態で,虫歯を取り除き終えたところ

    虫歯を取り除く

  3. ラバーダムで隔離した状態で,露出した歯髄をMTAで覆っているところ

    歯髄をMTAで覆う

いずれも同じ処置の記録です。虫歯を取り除くところから歯髄にふたをするところまで,歯を隔離したまま進めます。
ラバーダム防湿下で,窩底にMTAを填塞した直後の状態

03

MTAなどの
バイオセラミック材料

MTA(Mineral Trioxide Aggregate)は,1993年に米国ロマリンダ大学のDr. Mahmoud Torabinejadらによって開発された材料です。日本では2007年から使用が始まりました。
水と反応してゆっくり固まり,その過程で殺菌作用を示します。また,カルシウムイオンを持続的に放出します。従来の水酸化カルシウム製剤と比べて硬化後に崩れにくく,長期的に良好な経過が期待されています。
当院ではProRoot MTAなど複数の材料を,症例に応じて使い分けています

04

同日の修復まで
見据えた設計

歯髄にふたをしたあと,その上をいかに確実に密封するかも重要です。封鎖が不十分だと,そこから細菌が入り込む可能性があります。
当院は,最終的な詰め物・かぶせ物までを一連の治療として設計します

  1. ラバーダムで隔離した状態で,露出した歯髄をMTAで覆い終えたところ

    歯髄にMTAでふたをする

  2. ラバーダムで隔離した状態で,MTAの上をセメントで覆って封鎖したところ

    その上をセメントで封鎖する

  3. ラバーダムで隔離した状態で,ダイレクトボンディングで歯の形を回復したところ

    ダイレクトボンディングで修復する

いずれも同じ処置の記録です。この症例では,歯髄温存療法(VPT)とダイレクトボンディングによる修復を組み合わせています。
  • ※ このセクションに掲載している口腔内写真は,いずれも当院で実際に治療を行った症例の術中の記録です。掲載についてご本人の同意を得ています。治療の環境と手技を説明するために掲載しているもので,治療の効果を示すものではありません。
  • ※ 歯髄温存療法(VPT)は自由診療(保険適用外)です。費用・治療期間・主なリスクと副作用は,治療例および費用についてに記載しています。
  • ※ 治療結果には個人差があります。すべての症例で同様の結果が得られることを保証するものではありません。

Director

院長 金森 行泰Yukiyasu Kanamori

かなもり歯科クリニック 院長 金森 行泰の写真
  • 日本歯周病学会 歯周病専門医・指導医
  • 日本歯科専門医機構 歯周病専門医
  • 日本口腔インプラント学会 専門医
  • 日本歯科大学附属病院 非常勤講師
  • かなもり歯科クリニックは日本歯周病学会 歯周病専門医研修施設です

歯髄を残せるかどうかは,歯そのものだけでなく,その歯を支えている歯周組織の状態にも左右されます。
歯周ポケットが深い歯,支えている骨が減っている歯では,歯髄温存療法の適応にならないことがあります。
当院は,歯だけを見るのではなく,その歯があと何年,何を支えられるのかという視点から判断します

モニターに映したレントゲン画像を示しながら,治療の選択肢を説明する院長
レントゲン画像をもとに,治療の選択肢をご説明します

Flow

初診から,
最終的な修復まで

治療の流れを5つの丸いコマで左から右へ並べた図。初診カウンセリング,レントゲンと拡大鏡による検査,ラバーダムをかけてMTAを置く処置,カレンダーを添えた経過観察,最終修復物が入った歯の断面の順に並んでいます
  • 初診カウンセリング
  • 検査
  • 処置
  • 経過観察
  • 最終修復
  1. 00

    自由診療カウンセリング
    (60分・税込27,500円)

    含まれる検査とご相談内容を見る

    現在の状態を確認し,考えられる選択肢をご説明します。歯周組織検査・口腔内写真・パノラマレントゲン・デンタルレントゲンを含みます。他院での診断についてのご相談(セカンドオピニオン)のみのご来院も承っています。この時点では治療は行いません。ご検討のうえ,お決めください。

  2. 01

    隔壁の製作

    隔壁をつくる理由を見る

    治療する歯の周りに,光で固まる材料(レジン)で壁を作ります。ラバーダムを確実にかけるための土台になります。

  3. 02

    ラバーダム防湿

    ラバーダムで防ぐものを見る

    治療する歯だけをゴムのシートで隔離します。唾液と細菌を歯髄から遠ざけます。

  4. 03

    虫歯の除去

    この工程で起こりうることを見る

    虫歯に感染した部分を取り除いていきます。この過程で,歯髄が露出することがあります(露髄)。

  5. 04

    マイクロスコープ下での
    完全除去

    この工程の詳しい説明を見る

    マイクロスコープで拡大しながら,歯髄の周囲に残った感染部分を完全に取り除きます。そのうえで,歯の頭の部分の神経(歯冠部歯髄)を根の入り口の高さ(根管口)まで取り除きます(歯頸部断髄)。

  6. 05

    歯髄の状態の確認
    (判断のポイント)

    う蝕を取り除いたあと,露出した歯髄の状態をマイクロスコープで確認し,歯髄温存療法に進めるかを判断します。残せないと判断した場合は,その場で根管治療に切り替えます。

  7. 06

    MTAなどの材料で封鎖

    MTAの置き方を見る

    残した歯髄の上に,MTAなどの材料を必要な厚みで置き,密封します

  8. 07

    仮の封鎖・経過観察

    経過観察の期間を見る

    その上を封鎖し,症状の有無と歯髄の反応を確認していきます。経過観察の期間は数週間から数か月です。症例によっては,同日に最終的な修復まで行うことがあります。

  9. 08

    最終的な修復

    修復に用いる材料を見る

    経過が安定していることを確認したうえで,ダイレクトボンディングやジルコニアインレーなどで最終的な修復を行います

  10. 09

    その後のメインテナンス

    定期的に確認することを見る

    歯髄を残した歯は,その後の経過を見ていく必要があります。定期的にレントゲンと症状を確認します。

  • 通院回数の目安:3〜5回程度(カウンセリングを含みます)治療期間の目安:数か月(経過観察の期間を含みます)
  • ※ 歯の状態・症例により変わります。
  • ※ 根管治療に切り替えた場合は,回数と期間が増えます。

Case

MTAを用いた
歯髄温存療法の治療例

実際に当院で行った治療を,6つのステップでご紹介します
※ この症例は,露出した歯髄のまわりだけを取り除いてMTAでふたをする方法(部分断髄)で行ったものです。
本文で中心にご説明している歯頸部断髄とは取り除く範囲が異なりますが,どちらも歯髄温存療法です。

  1. 歯髄温存療法の治療例ステップ1,治療前の上顎臼歯部。銀の詰め物が装着された状態

    STEP 01

    この患者さまは,冷たいものや熱いものを食べても特に症状がない状態でしたが,レントゲン写真から一番奥の銀歯の内部で虫歯になっていることが疑われました

  2. 歯髄温存療法の治療例ステップ2,銀の詰め物を外した直後。銀歯の下に,神経に達している可能性のある深い虫歯が確認された状態

    STEP 02

    銀歯を除去したところ,銀歯の下に,神経に達しているかもしれない虫歯がありました

  3. 歯髄温存療法の治療例ステップ3,光重合型レジンで隔壁を製作し,ラバーダムを装着して無菌的環境を確保した状態

    STEP 03

    まずは唾液や血液による汚染を防ぐために,外周および浅い部分の虫歯を除去して光重合型レジンで隔壁をつくります。(このときはまだ歯髄付近に虫歯を残しています)その後,ラバーダムを使用して,口腔内細菌による汚染を防ぎます。

  4. 歯髄温存療法の治療例ステップ4,残していた虫歯を除去し,歯髄(神経)が露出した状態

    STEP 04

    隔壁製作時に残していた虫歯を除去すると,やはり神経が露出しました。通常の治療であれば神経を抜く治療に移行しますが,神経を残すため,露出した歯髄の周囲だけを取り除き,MTAでふたをする処置(部分断髄)を行っていきます。

  5. 歯髄温存療法の治療例ステップ5,マイクロスコープ下でProRoot MTAを填塞し,光重合型レジンで密封した状態

    STEP 05

    マイクロスコープや拡大鏡下にて,周囲の虫歯を完全に除去したのを確認したあと,露出した歯髄の周囲を必要な深さだけ取り除き,ProRoot MTAを丁寧に詰めていき,光重合型レジンで密封します

  6. 歯髄温存療法の治療例ステップ6,経過観察後に歯髄の生活反応を確認し,最終的な詰め物を行った状態

    STEP 06

    経過観察後,神経が生きていることを確認し,症状が安定していれば最終的な詰め物をして治療は終了です

動画のサムネイル:ラバーダムを装着した大臼歯と,ルーペを着けて処置にあたる院長。VPT(歯髄温存療法)の実際の治療動画
この動画は,う蝕を取り除く途中で神経が露出した歯に対して行った部分断髄の記録です
本文で中心にご説明している歯頸部断髄とは取り除く範囲が異なりますが,同じ環境(ラバーダム防湿・マイクロスコープ)と同じ材料(MTA)で行います
再生ボタンを押すとYouTubeの動画が始まります

※ 実際の治療映像です。出血する場面が含まれますので,苦手な方は再生をお控えください。
患者さまには公開のご了承をいただいています。

  • ※ 動画は当院で実際に行った部分断髄の別症例です(使用製剤 Bio-MTA)。費用・通院回数・主なリスクは上記の記載に準じます。
  • ※ 治療結果には個人差があります。すべての症例で同様の結果が得られることを保証するものではありません。
  • ※ 掲載写真は当院で治療を行った症例です。

Pricing

費用について

歯髄温存療法(VPT)は自由診療(保険適用外)です。
金額は税別価格です。括弧内は税込価格です。

ご相談から最終的な修復までの費用
1セカンドオピニオン・
自由診療カウンセリング(60分・初回)歯周組織検査・口腔内写真・パノラマレントゲン・デンタルレントゲンを含みます
25,000円(税込価格27,500円)
2歯髄温存療法(VPT)/臼歯小臼歯・大臼歯。隔壁製作・ラバーダム防湿・マイクロスコープ下での処置・MTA等の材料費・封鎖を含みます 50,000円(税込価格55,000円)/1歯
3歯髄温存療法(VPT)/前歯含まれる内容は臼歯と同じです 30,000円(税込価格33,000円)/1歯
4最終的な修復ダイレクトボンディング 50,000円(税込価格55,000円)/ジルコニアインレー(小臼歯)70,000円(税込価格77,000円)/ジルコニアインレー(大臼歯)90,000円(税込価格99,000円)/ジルコニアクラウン 180,000〜200,000円(税込価格198,000〜220,000円) 50,000円〜
200,000円(税込価格55,000円〜220,000円)
  • ※ 治療の途中で根管治療に切り替えた場合は,費用が変わります。その場合の費用も,治療を始める前に必ずご説明します。
  • ※ 患者さまの治療部位・お口の状況により料金が異なる場合がございます。
お支払い方法・医療費控除について
  • ※ 歯髄温存療法(VPT)・カウンセリングは自由診療(保険適用外)です。医療費控除の対象となる場合があります。領収書は必ず保管してください。
  • ※ 分割でのお支払いをご希望の場合は,デンタルローン(スルガ銀行)をご利用いただけます。詳しくは受付にてご案内します。
  • ※ 費用・期間・リスクは,診査後に書面でご説明・お見積りします。

なぜ,事前の診断・カウンセリング(27,500円)費用をいただくのか

歯髄温存療法は,「残せるかどうか」の見極めがすべてです。
残せない歯に無理な処置をしても,期待した結果にはなりません。
検査と診断に時間をかけ,見込みを正直にお伝えするために,
カウンセリングを正式な窓口として設けています

Honest Talk

治療を受ける前に,
必ずお読みください

歯髄温存療法の主なリスクを3つの円で示した図。左は水滴と波線を添えた歯(しみる症状),中央はカレンダーと虫めがねを添えた歯(経過観察が必要),右は歯髄が残った歯の断面から矢印の先に根管治療を受けた歯の断面(根管治療への移行)
  • しみる症状
  • 経過観察が必要
  • 根管治療への移行

歯髄温存療法には,次のようなリスク・副作用があります。
すべてご理解いただいたうえで,お選びください。

  • 治療後に,しみる症状(知覚過敏)が出ることがあります

    冷たいものなどがしみる症状が,治療後しばらく(数日程度のことが多いですが,個人差があります)続くことがあります。多くは時間の経過とともに落ち着きます。

  • 治療後の経過観察が必要です

    歯髄を残した歯は,その後の経過を確認していく必要があります。定期的にご来院いただき,症状とレントゲンを確認します。

  • 歯髄が壊死し,結果的に根管治療が必要になる場合があります

    治療の時点で歯髄が生きていても,その後に歯髄が壊死したり,根の先に病変が現れたりすることがあります。その場合は,改めて根管治療が必要になります。治療にかかった費用の返金はいたしかねます。

  • 治療の途中で,適応外と判断される場合があります

    虫歯を取り除いて歯髄の状態を確認した結果,歯髄を残せないと判断し,その場で根管治療に切り替えることがあります。この判断は,治療を始めてからでないとできません。

  • 長期になるほど成功率が下がる報告があります

    歯頸部断髄を行った歯で神経が生きたまま保たれていた割合は,1年後で約94%と報告されています(Alqaderiら,2016年の報告)。4年後では約84%まで下がるという報告もあります(Taha & Al-Khatib,2022年の報告)。10年後の成績は,まだ明らかになっていません。

  • 自由診療(保険適用外)です

    費用は全額自己負担となります。最終的な修復にかかる費用も,別途必要です。

  • すべての歯に適応できる治療ではありません

    歯や歯根の破折,歯根の吸収,髄室の石灰化,歯周病の進行などが認められる場合は,適応外となります。

Second Opinion

他院で「神経を取りましょう」と
言われた方へ

「一度,別の意見を聞いてみたい」——そのためのご来院を承っています
他院で撮影されたレントゲン・CTの読み解きを含め,
治療を前提としない中立の立場でご説明します
当日の契約・治療のお勧誘は行いません。現在かかられている歯科医院で治療を続けるという選択も含めてご提案します。
なお,持続的な痛みが続いている歯には,当院は歯髄温存療法を行っていません。その場合は,根管治療(抜髄)を含む選択肢をご説明します。

モニターのレントゲン画像を指しながら,患者さまに説明する院長
他院の診断について,レントゲンを見ながらご相談を受けています

セカンドオピニオンの詳細を見る 60分・27,500円(税込)

FAQ

よくあるご質問

Q. 他院で「神経を取りましょう」と言われました。本当に残せますか?

残せる可能性があるかどうかは,診てみないと分かりません。歯髄の状態は,レントゲンや外からの診察だけでは正確に判断できないためです。まず自由診療カウンセリング(60分・税込27,500円)で,レントゲンと歯周組織の検査を行い,現在の状態を確認します。そのうえで,歯髄温存療法を試みる価値があるかどうかをご説明します。なお,他院の判断が誤っているという意味ではありません。歯髄の状態は判断が難しく,歯科医師によって意見が分かれることがあります。

Q. いま歯が痛みます。歯髄温存療法は受けられますか?

何もしていなくてもズキズキする,痛みが長く続くといった持続的な痛みがある場合,当院では歯髄温存療法を行っていません。痛みが続いている歯は,歯髄の炎症が根の奥まで及んでいる可能性があり,成功率が下がると考えているためです。この場合は,歯髄温存療法ではなく根管治療(抜髄)をご提案することがあります。一方,冷たいものが一瞬しみる程度で,しばらくすればおさまるという段階であれば,歯髄温存療法を検討できる可能性があります。いずれの場合も,実際に診察したうえで判断します。

Q. 治療中や治療後に痛みはありますか?

治療は局所麻酔下で行いますので,治療中の痛みは抑えられます。当院は痛みに配慮した治療を心がけています。治療後に,しみる症状や噛んだときの違和感が一時的に出ることがありますが,多くは時間の経過とともに落ち着きます。痛みの感じ方には個人差があります。強い痛みが続く場合は,我慢せずにご連絡ください。

Q. 何回くらい通院が必要ですか?

カウンセリングを含めて,3〜5回程度が目安です。治療期間は,経過観察の期間を含めて数か月です。歯髄を残した歯は,その後も定期的に経過を確認していきます。

Q. 神経を残せなかった場合,どうなりますか?

2つの場合があります。ひとつは,治療中に歯髄の状態から「残せない」と判断した場合です。この場合は,その場で通常の根管治療に切り替えます。もうひとつは,いったん残せたものの,その後に歯髄が壊死してしまった場合です。この場合は,改めて根管治療が必要になります。いずれの場合も,事前に費用と治療内容をご説明したうえで進めます。なお,すでに行った治療の費用の返金はいたしかねます。

Q. 保険は使えますか?

歯髄温存療法(VPT)は自由診療で,保険適用外です。費用は全額自己負担となります。医療費控除の対象になる場合があります。また,デンタルローン(スルガ銀行)による分割払いもご利用いただけます。

Q. 子どもでも受けられますか?

お子さまの歯(永久歯)でも,適応となる場合があります。成長期の歯では,歯髄を残すことで歯根の成長が続くことが期待されます。ただし,歯の状態と年齢,お子さま自身が治療に協力できるかどうかも含めて判断します。まずはご相談ください。

Q. セカンドオピニオンだけの相談でも大丈夫ですか?

はい,承っています。「他院で神経を取ると言われたが,一度別の意見を聞きたい」というご相談のために,自由診療カウンセリング(60分・税込27,500円)をご用意しています。ご相談の結果,現在かかられている歯科医院で治療を続けられることも,もちろん選択肢のひとつです。当院での治療をお勧めするための時間ではありません。判断の材料をお持ち帰りいただくための時間です。

Q. すでに神経を取った歯は,元に戻せますか?

一度取り除いた歯髄を元に戻すことはできません。ただし,すでに根管治療を受けた歯についても,状態によっては再治療(精密根管治療)や歯根端切除術,自家歯牙移植など,歯を残すための方法をご提案できることがあります。「もう手立てがない」と言われた歯についても,一度ご相談ください。

歯科医療関係者の方へ:本ページの根拠

本ページで引用した文献と,当院の実績の前提を示します。本文中の出典表記と対応しています。

  1. Alqaderi H, et al. J Dent. 2016;44:1-7. doi:10.1016/j.jdent.2015.12.005
  2. Taha NA, Al-Khatib H. J Endod. 2022;48(1):87-95. doi:10.1016/j.joen.2021.09.008
  3. Ather A, et al. Sci Rep. 2022;12(1):19664.
  4. Imura N, Pinheiro ET, Gomes BP, Zaia AA, Ferraz CC, Souza-Filho FJ. J Endod. 2007;33(11):1278-1282. doi:10.1016/j.joen.2007.07.018
  5. Ray HA, Trope M. Int Endod J. 1995;28(1):12-18. 1,010歯のX線横断調査。根尖部に炎症所見がない歯の割合。

※ 当院の実績(2016年8月〜2026年8月・822歯)は実施した歯の数であり,成功率としては集計していません。転院等で経過未確認の症例を多く含みます。
※ 文献1は根尖完成した永久臼歯のう蝕性露髄に対する全部断髄のメタ解析(1年94%・2年92%),文献2は症状のある成熟永久歯にNeoMTA Plus を用いた4年追跡の報告(1年97.4%・2年93%・4年83.8%。術前の強い痛みが唯一の有意な失敗の予測因子と報告),文献3は不可逆性歯髄炎の永久歯を対象としたメタ解析(症状のない歯91%・症状のある歯84%・根尖閉鎖歯83%),文献4は歯内療法専門医1名が行った初回根管治療の成績(94%)です。文献5は,根管充填と冠部修復の技術的な質と根尖部の状態との関係を調べた1,010歯のX線横断調査で,根尖部に炎症所見がない歯の割合は両方が良好な歯で91.4%,両方が不良な歯で18.1%と報告されています。本文中の数値は,文献2の83.8%を約84%と丸めて表記しています。それぞれ対象・条件が異なるため,数値を直接比較することはできません。
※ 本ページの『歯頸部断髄』は,海外文献の full pulpotomy/complete pulpotomy に相当します(ESE position statement. Int Endod J. 2019;52(7):923-934. doi:10.1111/iej.13080)。
※ 掲載している症例写真とYouTube動画は,露出した歯髄のまわりだけを取り除く部分断髄(partial pulpotomy)で行った症例です。本文で中心に説明している歯頸部断髄とは切除範囲が異なります。

Access

アクセス

京急本線「新馬場駅」北口から徒歩1分
JR「品川駅」からは京急線で2駅・タクシー約7分です。

かなもり歯科クリニック

〒140-0001
東京都品川区北品川2-11-1
ベイテラス北品川101

  • 京急本線「新馬場駅」北口 徒歩1分
  • JR「品川駅」 より京急本線で2駅/タクシー約7分/徒歩約12分
  • 京急本線「北品川駅」 徒歩7分
  • JR「大井町駅」 よりバスでアクセス可
  • 専用駐車場はありません。近隣のコインパーキングをご利用ください

TEL: 03-3450-6480

月〜金9:30〜12:30 / 14:30〜19:00
9:30〜12:30 / 14:00〜17:00
日・祝休診

Contact

まず,その歯が残せるかどうかを
診させてください

歯髄を残せるかどうかは,時間との勝負になることがあります。症状が進むほど,選べる選択肢は少なくなっていきます。
当院は,持続的な痛みがある歯には歯髄温存療法を行っていません。だからこそ,痛みが強くなる前に診せてください。
歯髄温存療法のご相談は,セカンドオピニオン・自由診療カウンセリング
(60分・27,500円 税込)
が正式な窓口です
治療を前提とせず中立の立場でご説明します。当日の契約・治療のお勧誘は行いません。
「残せます」とも「残せません」とも,この場ではお約束できません。できるのは,いま分かっていることを,分かっている範囲のまま,正直にお伝えすることだけです。

※ お電話の際は「歯髄温存療法のカウンセリング希望」とお伝えください。
※ 歯髄温存療法(VPT)・カウンセリングは自由診療です。
費用: 臼歯 50,000円(税込価格55,000円)/前歯 30,000円(税込価格33,000円)/1歯。最終的な修復費用は別途必要です(55,000〜220,000円・税込)。
※ 主なリスク・副作用: 術後の知覚過敏/経過観察が必要/歯髄が壊死し根管治療が必要になる場合がある/治療途中で適応外と判断される場合がある/長期では成功率が下がる報告がある(4年で約84%)/自由診療のため費用がかかる
※ 費用・期間・リスクは書面でご説明します。

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